2010
あけましておめでとうございます。
思えば去年までの十数年間、この挨拶は別のところでしていた。
それが場所を変えざるを得なくなったことは残念ではあるけれど、でもこうして顔の見えないひと相手におなじ挨拶ができることは、ささやかながらも幸せなのだと思う。
もうひとつ、このサイトに感想を寄せてくださった方々にも、この場を借りてお礼を申し上げたい(いただいたメールは必ず目を通して返信しています。もし届かない場合はお手数でも再度送付ください)。
ささやかな幸せといえば、好きな写真を好きな道具で撮り続けていられることもそうだ。僕自身、一時はかなり悲観的な見方をしていたフィルム写真とその市場は、相変わらず右肩下がりではあるものの、とりあえず危機的な状況を脱しているように見える。かといって楽観視もできないはずだが、それを言いはじめたらデジタルフォトグラフィーだって、未来永劫続く保証はどこにもない。
仕事上の縛り(というか遠慮)が無くなったことで、フィルムに対する見方もずいぶん変わった。これは最新のカメラに触れるチャンスが増えたことも大きい。アナログとデジタルの違いはいろいろあるけれど、突き詰めていけば、そこには技術ではなく、それと向き合う人間の姿が見えてくる。
けっきょく、いつの時代にあっても、写真は人の営みから生まれるものなのだ。
そういうことを、今年はなるべく多くの人に、分かりやすい形で伝えて行ければと思う。
今年があなたにとって良い年でありますように。
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