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docomo Pro Series L-03C(13) : メイキングセンス。by 中山慶太

docomo Pro Series L-03C(13)

2011-04-16 | 東京レトロフォーカス別室

docomo L-03C / Pentax 3X Optical Zoom 6.3-18.9mm F3.1-5.6 /  18.9mm F5.6 1/140sec. ISO250  / (C)  Keita NAKAYAMA

docomo L-03C / Pentax 3X Optical Zoom 6.3-18.9mm F3.1-5.6 / 18.9mm F5.6 1/140sec. ISO250 / (C) Keita NAKAYAMA

バッテリーの切れかけを「カラータイマーが点滅した」という。
昔懐かし特撮ヒーローものから借りた表現だが、これが通じる年齢層はけっこう幅広い。おなじ設定がシリーズで継承されたためだろう。でも上限は、僕らの世代からちょっと上あたりか。

タイマーが点滅をはじめたときのヤバい感じは、写真撮影でも身近なものである。昔のカメラなら、フィルムが残量ゼロに近づいたときの、あの感じだ。ではデジタルの場合は?
たいがいは「カードが残り少なく」ではなく、突然のシャットダウンで幕を閉じる。メモリーに空きスペースがあっても、そこで撮影終了。つくづく、カメラは電化製品になったものだと思う。ヨドバシが電気屋になるのも、無理はない。

さて、盛り上がっている途中でバトルを放棄するのは、昔から恥ずべきこととされてきた。これは戦場でもロケ先でも、ベッドの上でも変わらない。そこで経験豊富なツワモノは、敵に背中を見せないため、予備の弾薬やフィルムを懐に忍ばせる。枕元の栄養ドリンクも有効かもしれないが、いまいち即効性に欠けそうでお薦めしかねる。

まあそういうわけで、前回の記事を読んでくださった方は、「電池切れなんて、予備バッテリーで解決じゃん」と思ったに違いない。それはその通り。でも、特撮ヒーローはとりあえず素手で戦うのがお約束だ。変身巨大化していきなり光線を放ったら、倒される怪獣が同情を集めてしまう。ヒーローは勝率100%が前提なので、必殺ワザでウケを取るには、カラータイマーの点滅が必須なのだった。

なんだか話がとっ散らかってきたが、本気の撮影に使うデジカメ、特に電子回路の規模が大きいデジイチには、予備のバッテリーが欠かせない。というか、これはシステムとして持ち歩くことが前提で、カメラバッグのポケットはまさにそのためにある。
いっぽう、気軽さが身上のコンデジはどうか。路上スナップなどに使うなら、「身ひとつ」にカメラ一台が理想で、じゃらじゃらと余分な品はなるべく携行したくない。これはフィルムカメラでも似たようなところがあって、ライカもM型ならレンズやフィルムを余分に持つけど、バルナックはフィルムを詰めてエルマーをねじ込み、それだけで外出するのが粋人である。僕はなかなかそうなれないけどね。

docomo L-03C / Pentax 3X Optical Zoom 6.3-18.9mm F3.1-5.6 /  15.7mm F5.1 1/125sec. ISO320  / (C)  Keita NAKAYAMA

docomo L-03C / Pentax 3X Optical Zoom 6.3-18.9mm F3.1-5.6 / 15.7mm F5.1 1/125sec. ISO320 / (C) Keita NAKAYAMA

つまり、言ってみれば「スナップ撮影とは、手ぶらに近いほど位が高い」遊びなのだ。ジャケットやジーンズのポケットを予備の電池などで膨らませるのは、みっともない。どうしても必要なら、散策のとちゅうで調達するくらいの気構えが欲しい。おっと、アキバや新宿西口のスナップは禁じ手だよ。

もちろんこれは精神論。じっさいもんだい、電池残量を気にしながら撮るのはストレスが溜まるし、ドコモL-03Cのように「撮らなくても電池が減るカメラ」では、それが心に悪い影響を与えそうな気がする。また写真機趣味ではあれこれ小物を買うのも愉しみのひとつで、しかも今のご時世は消費が美徳というか、急務でもある。
そこで電源まわりのアクセサリーで読者の購買意欲を促進、するつもりだったのだが、ここで問題がひとつ。今のご時世のもうひとつの側面として、汎用性のある二次電池が品薄なのだった。

まあ計画停電もしばらく休止で、無計画な買い置き需要もそろそろ落ち着くはず。次回はコンデジ遊びのスタイルと、それに合わせた二次電池の選び方を考えてみよう。

(この項続く)

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▲photo01:今回はカラータイマーならぬ背景色のバリエーション。街角で、ふつうにある風景で撮ってみた。こちらは黄色いモルタル壁の吹き付け仕上げを、人物の肌のなめらかさと対比させたもの。岩場の水着写真とおなじ手法だ。ややアンダー目の露出は、襟の白が飛ばないところで決めている。
例の輪郭強調も微妙に効いているはずだけど、こういう壁の質感表現にはプラスに働く。なにがなんでも駄目ってわけじゃなく、任意のオンオフができるようにして欲しいのだ。
フルサイズ換算約105ミリの望遠端で撮影。「真っ平らな壁が垂直にある感」を出すなら望遠だ。

▲photo02:映画好きのマユミさんが「ゴダール・ブルー」と呼んだ扉。画面中央で垂直を出しつつ、天地方向のパースは意図的に残している。L-03Cの光学三倍ズームは望遠域のディストーションがゼロに近く、壁に完全に正対すると図形パターンが強調される。それも面白いけど、人物が入るとなんだかしっくり来ない。
ちなみにこの扉、人物を外して撮るとピントが怪しくなる。コントラストAFが苦手な条件なのだろう。
フルサイズ換算約87ミリで撮影。

制作協力:クニトウマユミ

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