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Heteroptics : メイキングセンス。by 中山慶太

Heteroptics

2010-04-16 | 東京レトロフォーカス別室

Olympus PEN E-PL1 / Zuiko Digital 40-150mmF4.0-5.6 / ISO1600 / (C)  Keita NAKAYAMA

Olympus PEN E-PL1 / Zuiko Digital 40-150mmF4.0-5.6 / ISO1600 / (C) Keita NAKAYAMA

久しぶりに新しいカメラを使った。オリンパスペンのニューフェイス、E-PL1だ。
これまでのペン(といってもそれは世紀を跨いで復活したペンのことだけど)の印象は、いぜんにこのサイトにも書いた。今回はそれとは別立ての”PEN Lite” シリーズ第一弾という位置づけ。先行する兄弟機との価格差から、「廉価版」の印象を受けたひとも多いだろう。僕もさいしょはそうだった。

でも実機に触れると、「これはぜんぜん違うな」と思う。なんというか、今までのカメラとは別の方向を向いている。パナソニックGF1とも違う。もっと新しいユーザー層に向けたメッセージを感じる。ということはつまり、僕はさらにまた、時代に置き去りにされたということだ。

実機のインプレッションは、ここに改めて記すかもしれない。今回は短期間の試用で、撮影とは別の仕事だったので、あまり詳しく書くのは止めておこう。ただ開発者へのインタビューはなかなか得難い経験だった。いつも思うのだけど、オリンパスのひとたちは真面目で純粋で、人好きがする。もっと悪い遊びを覚えた方がイイかもしれない、というのは余計なお世話か。

機材返却の道すがら、公園の花壇を撮っていて面白いことに気づいた。このカメラは今流行りのミラーレス機、つまり光学ファインダーを持たない仕様だ。さいしょはもの凄く抵抗があったけど、もう慣れてしまった。
で、夕暮れの花壇で風に揺れる花を撮っていて、自分に振られた仕事のテーマに関係のある「彩度の変化」を試すために後ボケだけで作画してみたところ、後からネット経由で送られてきた仕上がりをみてびっくり。こんな写真を撮った覚えはないゾ。

印象が違う理由は、ボケの量である。背面液晶で確認した画像は、もっとボケ量が少なく感じた。それをパソコンの画面いっぱいに再生すると、絞りを1段くらい開いたみたいに見える。出来の悪い光学ファインダーでもそういうことは起きるけれど、LCDで被写界深度が違って見えるはずがない。
理由はすぐに分かった。再生画像を縮小すれば、ちゃんと自分が確認したイメージになる。仕上がりサイズによってボケ量が違って見える、つまり錯視の一種だろう。

これは背面液晶を持つデジタル機の宿命、かといえばそんなことはない。光学ファインダーの場合も、カメラで確認した深度と、ある程度のサイズに伸ばしたときの深度では見た目の印象に差が出る。でも光学ファインダーではそこに「スクリーンによる誤差」が加わるので、犯人が誰なのかハッキリしない。そこで槍玉に挙げられるのはスクリーン。まあ僕の場合は完全空中像のスクリーンを載せたカメラも愛用しているから、大概の誤差には慣れっこだけど、LCDで見え方が違うのはちょっと意外だったのだ。

こういうことは「先刻ご承知」の方が多いのだろうか。僕はあまりボケを気にしない方なので、観察力がそっちに向いていなかったこともある。これは言い訳だなあ。でもそういう部分に興味があるひとは、ここに貼った画像をサムネイルと拡大画像で見比べてみて欲しい。ちょっと発見がある、かもしれません。

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▲photo:これは僕の芸風とは違います。この写真でレンズ描写を語るつもりもありません。借用したカメラに付いてきたレンズのひとつですが、フツーに使えばフツーによく写ります。でもダブルズームのキットレンズの片方がフォーサーズ用に下駄を履かせただけって、どうなんでしょうね、それ。どっちにも使えて便利って考え方もありますが。

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