Pentax K-7 (2)
ロケ当日は朝から雨。
デジタルでの撮影でいちばん気になるのは、階調再現だ。
写真の記録方式の主流になった今でも、トーンのリニアリティがちゃんととれていないカメラはまだまだ多い。
巨大な画像データを等倍で観察するひとたちは、解像度にばかり気をとられているけど
僕はトーンがきちんと出ていないと、写真にならないと思う。
特に雨の日の撮影などは、微妙なトーンが命だからだ。
今回はK-7に内蔵のD-Range補正をハイライト側だけに掛けて撮った。効きはひじょうに良い。
階調も豊富で、ユーザー側の調整範囲も広く、自分の絵づくりに取り組めるところは高く評価したい。
ただし事前にトーンを弄れるのはJPEG記録時のみ。つまり撮影時の判断を要求される。
撮影後にじっくり調整したい場合はRAWで撮るべきだが、それならネガカラーの方が自由度が高い。
といっても、そろそろフィルム写真との優劣比較は止めた方が良いのかもしれない。
ロケの翌日、開発チームからいろんな話を聴けたのが嬉しかった。
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▲photo:今月末発売予定の「K-7の本」掲載作セレクトで最後まで迷った「やむ落ち」画像。表情もポーズも文句なし、でも片側の目に髪がかかったので泣く泣く落とした。そういうのを気にしないひと、多いだろうけど僕は駄目。レンズは超薄型のDA Limited 21mmF3.2。開放付近での空気感描写をウリにする単焦点シリーズの一本。確かにその領域での「味」みたいなものは実感できるけど、この焦点距離だと絞って撮ることが多くないか?
カスタムイメージ(ペンタックス的フィルムシミュレーションモード)から選んだ「雅」は派手目だけど派手すぎない、ちょいヴィヴィッドという印象。でも原色系は早めにサチュレートするようで、オーバー目の露出だとけっこう凄いことになる。
Special Thanks to KAORI.
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