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Tea Break : メイキングセンス。by 中山慶太

Tea Break

2009-07-15 | 東京レトロフォーカス別室

''Shaday'' Meopta Opema Ia / Largor 30mmF6.3 / Reala ACE / (C) keita NAKAYAMA

''a girl beyond'' Meopta Opema Ia / Largor 30mmF6.3 / Reala ACE / (C) keita NAKAYAMA

レトロ写真機噺とブラジル音楽噺は中断中。続きはデジの仕事が一段落したら必ず。
その仕事もまた別の仕事で中断したりして、わけわかんなくなってきたので、お茶の時間にしました。

K-7のロケにフィルムカメラも二台同行させた。一台はペンタックスK2。もう一台はオペマだ。
K2は撮影小物で、実際にそれでは撮っていない。デジアナ実写比較も面白いかもしれないけど、僕はネガで撮った写真には後処理を入れる(自分の好みのトーンを出すため)ので、公正な比較にはまったくならない。
たぶん誤解のもとになるだけだろう。

オペマのボディはl型、レンズはラルゴール。この組み合わせで厚みは45ミリほど。タバコと重ねてもウェストバッグに収まるサイズだ。
撮影も後半になって、アタマのなかでページの組み立てがほぼ出来てきたので、自販機でお茶しながらオペマを取り出し、フィルムを詰める。モデルさんもカメラに興味津々。K-7より受けがいいのは、ガンダムよりもキティちゃんが可愛くて好き、みたいなものだな、きっと。
そういえばK-7には「トイカメラ」というフィルターが入っている。エンジニアたちが知恵を寄せ合って技術の高みに押し上げたカメラの画像を、一瞬で崖から突き落とす、というより自ら飛び降りさせるようなお遊び系デジタルフィルター。他にもいろいろ入っている。
昔はこのくらいの価格帯のカメラに、お気楽プリセットの露出モード(夕景とかシルエットとか)が載っただけで石が飛んできたものだけど、今はどうなんだろう。技術開発で行き詰まったカメラが、レミングみたいに崖に向かってまっしぐら、みたいなことにならなきゃいいけど。

オペマはトイカメラとは違う分類のカメラだ。でもこれはフィルムが詰めにくくてオモチャ感覚で使えないからで、画質については「今のカメラに比べればオモチャ並み」というひともいるかもしれない。僕はそうは思わないけど、まあ趣味のカメラはどれも玩具性を宿しているものだし、そうでなければいけないとも思う。
そう考えれば、K-7のようなカメラにアメニティ性の高いフィルターが積まれるのは、べつだん悪い事じゃない気がする。というか、「ミリ何本の解像度」に執着するマニアも、オモチャ画質で喜ぶ女の子も、実はそれほど違わないんじゃないか。僕の古カメラ趣味だってジマンできたことじゃないし。
ただしメーカーにはきちんとした考えがあるはずなので、このデジタルフィルターの話は「K-7本」の開発チームインタビューでもちょっと触れてみた。

ロケ当日の撮影枚数は、K-7が333カット、オペマが25カット。どちらも記録メディアに余裕で収まる数字。僕のペースはいつもそんな感じだ。

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▲photo「彼方の娘」:オペマの広角レンズ、ラルゴールはこういう光の条件では暗部の締まりに欠けた眠い描写になる。そういうネガにスキャナ側で強制的にコントラストを与えると、周辺減光が強調されたトイカメラ風画質ができあがる。それをやると普通は彩度も上昇する(これがロモ画質の秘密)のだが、このレンズは露出を工夫するともっと落ち着いた絵がつくれる。ここでは少し色の抜けた「銀残し」風のトーンを狙った。
被写体が左右のセンターに収まっていないのは、ラルゴール専用のファインダーが「アイポイントをずらすと視野全体が移動する」ため。トリミングでバランスを取ることもできるけど、こういう半端さも古カメラの味のうちだと思う。

Special thanks to KAORI,

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