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エモノ -favorite weapons-(5) : メイキングセンス。by 中山慶太

エモノ -favorite weapons-(5)

2009-08-25 | 東京レトロフォーカス別室

Leica M5 / Summicron 35mmF2 / Kodak BW400CN / (C) Keita NAKAYAMA

Leica M5 / Summicron 35mmF2 / Kodak BW400CN / (C) Keita NAKAYAMA

久し振りに仕事でライカレンズを使った。ただしカメラはデジタル。レンジファインダー機のレンズを液晶モニターで確認しながら撮るのは、なかなか新鮮だ。そんなのはエプソンR-DとかライカM8がとっくに実現していたのだけど、光学ファインダーが付いているカメラだとどうしてもそっちを見てしまう。でもこの日のカメラには液晶しか付いていない。

液晶モニターはこの日のような「どピーカン」だと映り込みが激しく、もともと見えにくいピントがさらに見えない。普通の使い方ならAF測距点の確認ができればオッケー、というカメラなので、MFでシビアにピントを合わせる(しかも社外レンズ)、というのは想定外。文句を付けるのは筋違いだ。
やむを得ず目測で撮ってみたが、ちょっと不良率が高すぎる。そこで併用するM5でいったんピントを合わせ、その距離目盛りをデジタル機のレンズに移す、という方法を思いついた。これでちょっぴり確率が上がったものの、やはり外すときは外す。M5とデジタル機ではカメラの構えが違うので、距離目盛りに誤差が出るのだ。
そんな風に悪戦苦闘しながら、でもこの日の撮影はけっこう愉しかった。液晶モニターは測距点に縛られず、好きなように構図を取れるからだ。

それなりに経験を積んできたつもりでも、アガリを見て悔しい思いをすることはまだまだ多い。M5のようなカメラだとピントや露出を外すことはほとんどないのだけど、画面の中央でピントを合わせてそのままレリーズしてしまうことがあるからだ。いったい何を焦っていたのか、と思う。
オペマI型とかフォクトレンダー・ヴィトーのような目測機を使っていれば、そんな悔しい思いをすることはまったくない。ピント合わせのための機構を持たないのだから、当然といえば当然だ。そしてそういうカメラで撮った写真からは、もしピントが外れていたとしても、自分が撮りたかったイメージがちゃんと見えてくる。

Leica M5 / Summicron 35mmF2 / Kodak BW400CN / (C) Keita NAKAYAMA

Leica M5 / Summicron 35mmF2 / Kodak BW400CN / (C) Keita NAKAYAMA

カメラのファインダーとは、もともと撮影範囲を確認するためにつくられた窓である。だから覗いたときの視野に曇りがなく、窓枠がきっちり確認できればそれで良かった。そこにいろんな機能が後付けされて、便利さと引き替えにファインダーは何かを失っていった。測距点を増やし、撮影情報を充実させることで、ファインダー像がどれだけ汚れていったことか。目測機のファインダーを覗くと、そういうことがよく分かる。

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▲photo:お盆休みの勝鬨橋、快晴の午後5時。「あと1時間くらいは撮れるよね」「あたしかき氷食べたいんですけど」「じゃあ月島で食べようか、その前にちょっとそこに立って」「かき氷、宇治金時がいいなあ」「……。」
こんな風に中央でピントを合わせた後でもレリーズしながら被写体は動くし、それに合わせてカメラの振りも動いている。昔から誰もがやってることだけど、AFの精度とスピードが進化するほどに、合焦と同時にレリーズすることが多くなっているような気がする。
ちなみに月島にはかき氷の店が無かった。

Special thanks to Mayumi.

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