FUJI FinePix X100(1)

2011-08-19 | 東京レトロフォーカス別室

FinePix X100 / Fujinon Super EBC 23mmF2 / F2 1/10sec. / ISO200 / (C)  Keita NAKAYAMA

FinePix X100 / Fujinon Super EBC 23mmF2 / F2 1/10sec. / ISO200 / (C) Keita NAKAYAMA

これは実に久しぶりの「本物のカメラ」であった。
撮る側としても手応えじゅうぶんだが、メーカーにしてもこれだけ気合いの入った機種を出したのは、何年ぶりだろう。たぶん今世紀に入ってはじめてではないか。

個人的に、外観はいささか後ろ向きのテイストが強過ぎる気もする。また背面の樹脂製操作部材は、ちょっと質感に欠けるようにも思えるのだが、カメラそのものは真剣に前を見ている。いや過去の写真機が持っていた道具としての魅力をきちんと踏まえながら、新しい提案もたくさん盛り込んでいる。

なにより、カメラを持つ手にずしりと伝わるのは、つくり手の「写真って、こうだろ」という定見の重みである。つくり手自身が、写真撮影の愉しさと難しさを知り抜いていないと、こういう重みは感じない。写真画質への自信と自負がなければ、これほど説得力に満ちた画像は出せないはずだ。

FinePix X100 / Fujinon Super EBC 23mmF2 / F2 1/8.5sec. / ISO200 / (C)  Keita NAKAYAMA

FinePix X100 / Fujinon Super EBC 23mmF2 / F2 1/8.5sec. / ISO200 / (C) Keita NAKAYAMA

安易に媚びない、水を低い方に流さないカメラ。それがファインピクス・エックス100である。

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▲photo:とある廃屋で、70年代ロックをイメージして撮る。窓からの光は充分ではなく、低感度域では手ブレよりも被写体ブレの可能性が高くなる。それを折り込んだうえでISO200に設定、薄暗い密室の空気感表現を狙った。レンズの解像性能はブレで帳消しになるのだが、それを補ってあまりあるトーンの滑らかさ、発色の安定感。これはやはり「フィルムメーカーのカメラ」なのだ。
JPEG最大サイズ・最高画質で記録。トリミング約85%。絞り優先オート、+1/3EV補正、フィルムシミュレーション=PROVIA、WB=オート(共通)。

Special thanks to MAYUMI & YUKITAKA.

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