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SLEDGEHAMMER : メイキングセンス。by 中山慶太

SLEDGEHAMMER

2010-07-17 | 東京レトロフォーカス別室

Mamiya ZD / Mamiya Sekor 80mmF2.8D / F4.5 1/460sec. ISO200 Av / (C) Keita NAKAYAMA

Mamiya ZD / Mamiya Sekor 80mmF2.8D / F4.5 1/460sec. ISO200 Av / (C) Keita NAKAYAMA

想像していたほど大きくはなかった。怖れていたほど重くもなかった。だが、そのカメラは、僕がこれまで使ったどんな一眼レフよりも、密度が高い。そういう印象だった。

有効画素数2130万画素、画素ピッチ9μmのダルサ製CCDを搭載、RAW記録時のファイルサイズ35MB。今となっては驚くほどの数字ではないが、5年ほど前のデビュー時には「ライカ判デジタル」とは次元の違うスペックだった。中判デジタル、というより、スタジオ用デジタルバックに使われるイメージャを、拡大コピーした一眼レフに無理矢理詰め込んだカメラ。それがマミヤZDである。

手にした感触は、意外にもフィット感が高い。というか、少なくとも「手に余る」という印象は受けない。いやむしろ、今のD-SLRのなかで、僕の手にはいちばんしっくりくる部類といえる。
ボタン類の数がさほど多くなく、また配置にもゆとりがあるため、操作感もなかなか良好。光学ファインダーの「見え」もいい。
いっぽう、ボディ背面の中央に置かれた液晶モニタは、なんと1.8型。なんだか茶室に切られた炉みたいだけど、これは発売年を考慮すればやむを得ないところか。
総じて、最近の多機能型デジタル一眼レフというより、フィルム時代の最後の高級機に近いイメージである。

Mamiya ZD / Mamiya Sekor 80mmF2.8D / F4.5 1/460sec. ISO200 Av / (C) Keita NAKAYAMA

Mamiya ZD / Mamiya Sekor 80mmF2.8D / F4.5 1/460sec. ISO200 Av / (C) Keita NAKAYAMA

ZDで写真を撮っていると、ずっと以前にはじめて中判で撮ったときのことを思い出す。それは知人から借りたペンタ67だったのだけど、それまで手にしたカメラと操作の基本はいっしょなのに、まるで違う道具に思えたものだ。

道具といえば、西洋では大きさで呼び方が変わるものがある。農作業に使う鎌は、普通は”Sickle”と呼ばれるが、魔女が持ち歩きそうな特大サイズだと、文字通り”Scythe”になる。片手で使う金槌は”Hammer”だけど、両手で振り下ろす巨大なものは、”Sledgehammer”だ。ZDを使った印象をひと言で表せば、そのスレッジハマーである。

撮影一回目は、取説もレクチャーも無しで撮った。二度目は必要最低限のページだけ読んで撮った。そういう状態だから、画質については、まだ何ともいえない。
幸い、この一カ月中にあと二度ほど撮る機会がありそうなので、ここにまた続きも書けるかもしれない。今回はモデルの脊山さん自選の一枚(上下とも、元画像からのトリミング)を貼っておこう。

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制作協力 脊山麻理子

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