Olympus PEN E-P1 (1)

2009-08-16 | 東京レトロフォーカス別室

Olympus PEN E-P1 / M. Zuiko 17mmF2.8 / F7.1 1/125sec. / ISO200 / (C)  Keita NAKAYAMA

Olympus PEN E-P1 / M. Zuiko 17mmF2.8 / F7.1 1/125sec. / ISO200 / (C) Keita NAKAYAMA

お盆休みの平成通り、午後3時。
普段の日曜日よりも空いた車道の、光の境目で撮る。
E-P1のLVFには背後からの直射光が入射して、構図も露出も撮影データもほとんど視認できない。表情はかろうじて確認できるが、たぶん最悪の条件だろう。
だからアガリがどんな風になるのかよく分からない。
が、美しく質感の良いボディにはLVF以外にファインダーの備えがない。
こういう撮影条件は設計の想定外なのか、それとも「分かっててやった」ことなのか。

このカメラをつくった人たちに訊くと、どうも確信犯らしい。
「不便さを愉しむカメラ」なんて、もう近ごろではあり得ないくらいに素敵な言葉も出てきた。
でも、それはカメラが売れに売れた今だから言えるんじゃないか。
利便性の追求で失われた「何か」を、もういちど写真趣味に取り戻そうとするコンセプト、それは確かに素晴らしい。ただし、利便性とクリエイティビティは、ユーザーが取捨選択を迫られる性質のものではないと思う。
買ったひとたちは、こういう条件での撮影をほんとうに愉しめているんだろうか。

なぜそうしたのか、どうしてそうなっているのか。
いろいろ考えさせられ、また挑戦しがいのあるカメラである。

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▲photo;この写真は外部ファインダーVF-1(17mmレンズ専用のオプション)を使って撮っている。VF-1には視野枠の備えがあるが、パララックス補正マークは持たないので、そこは旧カメラで鍛えた勘で補正する。
ピントはカメラ任せ。LVFで確認せずにレリーズした。目にピントが来ていないように見えるが、これは睫毛が飛び気味のため。被写界深度にはちゃんと入っている。
露出は画面中央をスポット測光、絞り優先オート、補正ゼロ。いつもは顔の部分で露出を取って補正をかけるのだけど、この写真では髪の露出と解像感を優先して露出を決めた。こういう針で描いたような解像感は、ライカ判のフィルムとコンシュマー向けスキャナではなかなか出せない。いわばデジタルならではの味である。

Special thanks to Mayumi.

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