Vice Versa(1)

2009-12-25 | 東京レトロフォーカス別室

Leica M5 / Biogon 35mm F2 /  Kodak BW400CN / (C)  Keita NAKAYAMA

Leica M5 / Biogon 35mm F2 / Kodak BW400CN / (C) Keita NAKAYAMA

デジタルの仕事が一段落して、撮り溜めたフィルムの整理をしている。
フィルムの弱点、というかデジタルに比べて不便な点は、撮影結果の確認に時間がかかるところだ。以前はそれを不便と思わなかったのだが、アタマのなかで水が低い方に流れてしまったらしい。
僕の場合、趣味の撮影はネガカラー主体で、現像は近所のミニラボに持ち込んでいる。以前は絵柄とピントの確認のため同時プリントを依頼していたのだが、用済みプリントの処分に困って「現のみ」に切り替えた。これで出費は半減したものの、手間はますますかかるようになった。

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Sourpuss Pocus

2009-12-18 | 東京レトロフォーカス別室

Contax RX / Yashica ML 35mm F2.8 / Kodak Portra 160NC / (C) Keita NAKAYAMA

Contax RX / Yashica ML 35mm F2.8 / Kodak Portra 160NC / (C) Keita NAKAYAMA

黒丸尚さんが亡くなって十六年になる。
たいがいのひとがそうであるように、僕も黒丸さんの仕事は訳文で知ったひとりだ。強い印象を受けたのはその破天荒な文体、なかでも「ニューロマンサーの訳出には、参った、降参だ! と声を上げざるを得なかった。
作者ウィリアム・ギブスンが創造した主人公のキャラクターは、黒丸さんのあてた「凝り性」という言葉と、それに振られた“アーティスト”のルビだけで、生命を持つ結晶体のような存在に高められたと思う。あの当時、僕らはこうしたテキストならぬ断片情報の連なりを視覚で追いながら、作品世界にダイブしたのだった。

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The Legend of K’s (2)

2009-12-17 | 東京レトロフォーカス別室

Konica Acom-1 / Hexanon AR 40mm F1.9 /  Kodak Portra 160NC / (C)  Keita NAKAYAMA

Konica Acom-1 / Hexanon AR 40mm F1.9 / Kodak Portra 160NC / (C) Keita NAKAYAMA

冷蔵庫に溜め込んでいたコニカ製フィルムを使い果たしたのは、もう一年以上も前のことだ。
業務用と称する簡易包装のそれは、中身がセンチュリアそのものだと、これはメーカーのひとにそっと耳打ちされた話。このフィルムは僕のスキャナと相性が良く、気持ちのいいトーンが思うように出せた。流石に最後の一本を使ったときには、なんとも言えない気分になった。これでコニカのカメラにコニカのフィルムを詰めることができなくなるからだ。
市場にはセンチュリアのブランドを冠した別のフィルムが流通していたけれど、それはコニカ製とは似ても似つかぬ米国製で、スキャナとの相性も悪く、安くても使う気になれないシロモノだった。

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The Legend of K’s (1)

2009-12-13 | 東京レトロフォーカス別室

Konica Autoreflex T3 / Hexanon AR 50mm F1.7 /  Kodak BW400 / (C)  Keita NAKAYAMA

Konica Autoreflex T3 / Hexanon AR 50mm F1.7 / Kodak BW400 / (C) Keita NAKAYAMA

コニカのカメラのことは、いつかきちんと書いておこうと思っていた。
べつだん、誰かが代わりに書いてくれれば文句はない。いやできればそうしていただけるとありがたい。そうすればこちらも苦労なく胸のつかえを落とせるはずだから。
ではいったいなにが胸につかえているのかといえば、それは僕自身の不明を恥じてのことなのだ。

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世界の1/3 (8)

2009-12-08 | 視聴覚室

Contax RX /  Auto Yashinon DS-M 50mmF1.7 /. / Kodak Portra 160NC / (C)  Keita NAKAYAMA

Contax RX / Auto Yashinon DS-M 50mmF1.7 /. / Kodak Portra 160NC / (C) Keita NAKAYAMA

「十年ひと昔」という。いろいろと移り変わりの激しいこの時代、特に二進法のデジタルが幅を利かせるようになってからは「二年ひと昔」という雰囲気だ。でも人間の営みには、やはり十年くらいをひと区切りとするサイクルが似つかわしい気がする。
僕ら日本人にはあまり縁がないけれど、西洋では十進法の桁に合わせた年数単位がよく使われる。百年ならセンチュリー、千年ならミレニアム、というように。これはたぶんキリスト教的世界観から生まれた習わしだと思うけど、じっさいのところはよく知らない。では、十年は何というか。ディケードDecadeという単語がそれにあたる。

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LUMIX GF1(2)

2009-12-07 | 東京レトロフォーカス別室

LUMIX GF1 / Voigtländer Nokton 35mm F1.4 S.C. /  AWB / ISO200 / (C)  Keita NAKAYAMA

LUMIX GF1 / Voigtländer Nokton 35mm F1.4 S.C. / AWB / ISO200 / (C) Keita NAKAYAMA

過日、モータースポーツ系カメラマンの方々にお話を伺う機会を得た。高速移動するレーシングマシンを長玉で追うという、ある意味カメラの限界性能を引き出して仕事をするひとたちだから、話は滅法面白い。某社のカメラはあの部分がよく壊れるとか、ここではちょっと書けないネタもぽんぽん飛び出す。
で、ひたすら感心しながら聴いていると「僕らはすごく狭いところで仕事をしているから」という。仕事部屋が狭いという意味ではなくて、カメラ機能の限られた部分しか使わないということだ。

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LUMIX GF1(1)

2009-12-06 | 東京レトロフォーカス別室

LUMIX GF1 / Leitz Summilux 50mm F1.4 /  AWB / ISO200 / (C)  Keita NAKAYAMA

LUMIX GF1 / Leitz Summilux 50mm F1.4 / AWB / ISO200 / (C) Keita NAKAYAMA

今年は新しいカメラをいろいろ使った。おかげでアタマのなかの錆がちょっぴり落とせた気がする。もちろん、旧いカメラへの興味と愛着、それと「フィルムの良さを伝えていきたい」という気持ちはまったく変わっていない。でもそれにこだわり過ぎると世界が狭くなる。アナログカメラにしたところで、新旧交代を繰り返すことであそこまでの完成度を手にしたのだ。
さて、今年手にした新製品のなかで、いちばん面白かったカメラはどれか。知見あるひとたちが決める賞はもう行き先が決まっているけど、僕のなかでのプライズウィナーは文句なしにパナソニックGF1だ。

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Canon EOS 7D (3)

2009-12-03 | 東京レトロフォーカス別室

Canon EOS 7D / EF 15-85mmF3.5-5.6 IS USM /  85mm F5.6 1/50sec. / ISO800 / (C)  Keita NAKAYAMA

Canon EOS 7D / EF 15-85mmF3.5-5.6 IS USM / 85mm F5.6 1/50sec. / ISO800 / (C) Keita NAKAYAMA

機械をいじるのがけっこう好きだった。ハンダ付けは苦手だったけど、楽器やオーディオのケーブルくらいなら自分でつくったし、クルマの下に潜って手を汚すことも多かった。
それが、このところちょっと億劫になっている。いや、カメラの操作なんて取説さえよく読めばむつかしくない。デジタルなら結果もすぐに確認できるから、どこをいじればどうなるかが手に取るようにわかる。手が汚れることもない。

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Olympus PEN E-P1 (6)

2009-11-19 | 東京レトロフォーカス別室

Olympus PEN E-P1 / Summaron 35mmF2 / F3.5 1/1600sec. / ISO200 / (C)  Keita NAKAYAMA

Olympus PEN E-P1 / Summaron 35mmF2 / F3.5 1/1600sec. / ISO200 / (C) Keita NAKAYAMA

1カ月以上も中断している間に、ペンはバリエーションを拡大していた。噂どおりというか、ペンの本の取材時に開発チームが公言していた通りの「外付けEVF対応」が果たされたのだが、この矢継ぎ早の機種追加に悔しい思いをしたオーナーも多いのではないか。
まあそれは激しい開発競争の表れでもあるし、また市場でのマイクロフォーサーズ人気を裏付けることでもあるのだろう。

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Portraits (3)

2009-11-18 | 東京レトロフォーカス別室

Leica M5 / Voigtländer Nokton 35mm F1.4 S.C. /  F1.4 / 1/1000sec. / FUJICOLOR 100 / (C)  Keita NAKAYAMA

Leica M5 / Voigtländer Nokton 35mm F1.4 S.C. / F1.4 / 1/1000sec. / FUJICOLOR 100 / (C) Keita NAKAYAMA

前回と今回は、本来なら「2本のフォクトレンダー・ノクトン」と題してまとめるべきだった。でもまあ、どちらも短期間の試用にとどまったので、決定的なことは言えない。
前にも書いたけど、コシナ製フォクトレンダーレンズは、最初期の頃に比べて格段につくりが良くなった。これは鏡胴の仕上げにきちんと手間をかけたことが大きいのだろう。レンズ鏡胴のような“指先に訴える”部品を機械加工でつくる場合、微妙なアールなどをNC工作機器に頼りすぎない方が良いのだと思う。数値刻印だけは往年のレベル(効率の悪いエングレーヴマシンで加工していた)に及ばないが、これも最初期のレーザー彫刻に比べればずっとまともな出来だ。

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