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docomo Pro Series L-03C(6) : メイキングセンス。by 中山慶太

docomo Pro Series L-03C(6)

2011-02-23 | 東京レトロフォーカス別室

docomo L-03C / Pentax 3X Optical Zoom 6.3-18.9mm F3.1-5.6 /  6.3mm F3.1 1/60sec. ISO200  / (C)  Keita NAKAYAMA

docomo L-03C / Pentax 3X Optical Zoom 6.3-18.9mm F3.1-5.6 / 6.3mm F3.1 1/60sec. ISO200 / (C) Keita NAKAYAMA

機種変の翌週、ドコモから分厚い郵便が届いた。
中身は請求書の束、ではなくて、L-03Cの取説である。製品に同梱されるマニュアルはダイジェスト版で、詳しい操作が記された本編は、ユーザーが任意で請求することになっている。後で知ったのだが、公式サイトからPDF版をダウンロードできるらしい。
それと知らずに、省資源の風潮にそむいてしまったわけだが、どうかご容赦いただきたい。僕はふだん、ご近所の買い物にマイバッグを持参して、スーパー袋を辞退しているのだ(関係ないか)。

届いた取説はぜんぶで480ページ。今日びの携帯端末としても、たぶん情報が多い部類だろう。iPhoneみたいに取説らしきものが存在しない例もあるのだから。
で、お目当てのカメラ操作編もさぞ充実しているかと思えば、これがトータル23ページ(!)しかない。動画撮影操作を含んで、である。
まあL-03Cのユーザーインターフェイスはよく練られているし、そもそも機能も多くないしで、普通のカメラ好きなら撮影操作に困ることはない。そもそも今のカメラの取説は余分な情報が多過ぎる。というか、余分な機能が多過ぎる。

とはいえこの取説、読んでいくとあちこちにおかしな記述がある。なかでも仰け反ってしまったのは、冒頭の「撮影時の注意事項」のところ。なんと、撮影前にレンズを柔らかい布で拭く指示がある。
前玉の表面が汚れた状態で撮れば、画像品質が低下する。これは正しい。ただしレンズの清掃は、言ってみれば必要悪。写真を撮るたびに布でこすったりすれば、レンズは間違いなく擦り傷だらけになる。硬度の低い光学ガラスにとって、塵や埃は有効な研磨剤なのだ。

清掃による劣化を防ぐ方法は、一にも二にもレンズに触れないこと。あちこちから「はい?」という声が聴こえてきそうだが、実はこれがいちばんの解決策だ。もし指紋などをつけてしまった場合は、ブロアで埃を吹き飛ばしてから、専用のクリーナー液をごく少量沁み込ませたペーパーでそっと拭うこと。皮脂(ひし)は布では落とせないし、こすれば汚染をひろげるだけである。

思うに、こういう記述は、他のカメラ内蔵端末と共通なのだろう。普通のケータイはボディ表面にレンズが「剥き出し」だから、指を触れずに使えと言われても困る。でもL-03Cの沈胴レンズは、ちゃんとバリアを内蔵しているので、きちんと扱えば汚れをつけずに済む。そもそも本機の売りは、本格的な光学3倍ズーム(立派なコーティングが施されている)の搭載にあるのだから、ユーザーにはそれを正しく扱う知識を与えるべきではないか。

docomo L-03C / Pentax 3X Optical Zoom 6.3-18.9mm F3.1-5.6 / 15.7mm F5.1 1/90sec. ISO400  / (C)  Keita NAKAYAMA

docomo L-03C / Pentax 3X Optical Zoom 6.3-18.9mm F3.1-5.6 / 15.7mm F5.1 1/90sec. ISO400 / (C) Keita NAKAYAMA

苦言ついでに書いておくと、この取説はやはり行き過ぎた簡略化が目につく。ホワイトバランス調整のカスタム設定は、「手動で色調を調整します」(←操作方法の記述なし)。まばたき検知機能は「撮影時に瞬きを検知します」(←検知してどうなるか、の記述なし)。これでは操作ガイドというより、不出来なカタログだ。

もちろん、こういう部分をきっちり書けば、カメラ操作だけでもページ倍増、いや三倍増量は必至だろう。また操作説明だけでなくスペック関連も欠落が多いので、それを押さえていくと、限りなく普通のカメラの取説に近づいていく。L-03Cの本質はモバイル端末なのだから、メールやブラウザなどの操作にこそページを割くべき、という声もあるだろう。
とはいえ、この機械は誰がどう見てもカメラだし、ちゃんと使えば立派な写真が撮れるのだ。ドコモにしてもLGにしても「カメラが本業ではない」という事情はあるにせよ、もう少し考えて欲しいよなあ、と思うのであった。

さて、文句と突っ込みはほどほどにして。次回からは新規撮影の結果とともに、本機のカメラ機能を解読していくことにしよう。
え? ケータイ機能の話はしないのかって?
いえ、取説はカメラのところ以外、まだ読んでいません。
(この項続く)

*******************

▲photo01:この日最高の一枚は、薄暮の逆光で。肌の質感、暗部からハイライトまでの階調再現ともに文句なし。光の条件にカメラの特性をうまく合わせることができれば、これだけの画質が手に入る。表情の変化に追いつくシャッターレスポンスも秀逸。フルサイズ換算約35ミリの広角端で撮影。

▲photo02:いっぽう、順光撮影ではいろいろ問題が多い。肌に適正な露出を与えれば、ハイライトの白飛びは避けられない。現状の1/2.3インチCCD搭載機ではある程度やむを得ないのだが、「飛び際」の処理だけで印象はかなり好転するはず。またこの画像の場合、暗部が締まらず全体に「トーンが浮いて」いる。この光の条件では完全な解決はたぶん無理。「ライブヒストグラム+露出補正」で多少の改善はできるものの、それをやるには液晶パネルを最低でも5回はタッチしないといけない。瞬間の表情を追いかける人物撮影で、その時間はあまりに長い。フルサイズ換算約87ミリで撮影。

Special thanks to Mayumi.

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